小さい頃にお小遣いを握りしめ、買いに行ったあの店のあのお菓子。
なんとなく家にあった、近所のお菓子屋さんのお菓子。
我が家はこの店のお菓子しか食べません(笑)といった人もいるかもしれません。
雲仙市で生まれるお菓子を紹介する「なつかしお菓子」。
雲仙市愛野町のはじっこ、道を挟んだら諫早市森山町に数歩で行けてしまうところにひっそりと暖簾を出す「佐藤菓子店」。今では雲仙市だけでなく県内でも数少なくなってきた和菓子職人のお店です。
和菓子は「季節を五感で味わうもの」だと言われています。お店のショーケースには季節を感じさせる花や情景を表す和菓子が並び、その形、味、風味を一口ずつ味わえます。「包む」「形を作る」「こす」「はさみで切る」など繊細で集中力の必要な作業が、古来から日本人の生活を彩ってきました。
洋菓子屋さんが増える一方で、和菓子を作る店は数えるほどまで減ってしまったそうです。
佐藤菓子店でも今は、和菓子の注文は県央の茶道部へなどお茶関係の納品が主だとのこと。お店には最中やマルボーロといった焼き菓子も作って販売されています。
小さなお皿にちょこんとたたずむ、華やかな和菓子。お茶一杯にちょうどいい大きさです。
雲仙市の職人が作る和菓子を季節ごとに楽しんでみてはいかがでしょうか。
佐藤菓子店
- 住所:雲仙市愛野町乙9-4
- 電話:0957-36-2355
- 営業時間:7時〜19時
- 定休日:不定休
Photo : BrightOn Fotography